ものごころついた時から
この景色を前に
家族で食事をして、
川に降りては水遊びをした。
それはいつのころからか
ここに来たら
まるで時を留めたかのように
あの頃と同じ時間が流れている。
子供らを羨ましく眺める
そんな自分にちょっと戸惑いながら。
京都の奥座敷、
ある夏の休暇。
緑のカーテンごしに
水辺で憩う家族が見える
メダカ取りに夢中の子ども
水かけていい?と聞いてくる
「あかん」
と答えるけど、
ほんとは私も今すぐ飛び込んで、急な流れにわくわくしたい。
そんなことが出来なくなったのは、ずいぶん前から。